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日本に来てからちょうど三ヶ月経った。ここに来てからは今までとは全然違う生活を送っていたような気がする。カルチャーショックも受けたことがある。最初は日本語もうまくなかったし、人の言うことも何度も聞かないとわからなかった。だが今はだんだんなれてきたと思われる。ショックだったことが多くあったと思うが、もっとも印象深かったのは日本人の本を読む姿だった。
電車に乗ると、周りの人は半分以上が本を持ってきちんと読んでいる光景が今までも私に強いインパクトを残してくれる。それは彼らの勉強への熱心のためだけではなく、ちょっとした時間も大切にしようという気持ちに感動させられたからだろう。ふつう電車の中では、たぶん皆が携帯でゲームをやったり、音楽を聞いたり、インターネットを楽しんだりして暇つぶしをしているイメージが考えられるけれど、日本に来て皆が本を読んでいる、今までと全然違う風景を見てびっくりしていなかったと言うのはあり得ないだろう。
生活のリズムが速く進んでいるとともに、人々が読書の楽しさを忘れてしまったかもしれない。「イーブック」という携帯で読める本ができてから、読書も速いスピードで行う人も少なくない。私もその一人だった。しかし、それは便利とはいえるけど、メモも取れないし、読み終わったら何度も読み返すことも少ないので読書とは言えないだろう。それは本当の読書ではないと思う。必ずメモをとって、好きなところにマークして感想を書くのが自分の役に立つだろう。
日本に来た三ヶ月間では、いろいろなことを体験したけれど、やはり日本人たちの本を読む姿が一番印象深かったと感じている。ここに来たもっとも大切な目的も彼らの生活を見て、自分をより良い人間にさせようということだから、これからも頑張って、本を読む習慣を身に付けようと決心した。
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