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オンライン辞書,Dictionary


No.106
作文
2016-04-26
出身: 岩手
居住: 神奈川
10代 男性
ログイン名: 林檎
タイトル:時代の変化と方言
   「方言」近年この言葉は無くなりつつあるのではないだろうか。
 日本の時代変化の背景をみてみると、近年ではテレビやスマートフォンの普及がめざましい。こうしたことで色々な情報がとても身近なものになった。この事が方言にどのような関わりがあるのか考えてみた。
 日本の方言というのは博多弁や大阪弁、京都弁といった皆が知っているメジャーなものから盛岡弁や土佐弁といったマイナーなものまで、日本各地の微妙な違いで様々な種類が存在する。
 そもそも方言というのは何なのか?それは一人の人間の出身地を表す存在である共にその地方が作り上げてきた文化だと私は思う。しかし、テレビやスマートフォンの普及により今の若い世代の人たちは日常的に共通語に触れることが多く、地方文化の一つでもある方言から離れていく現状にある。
 私も地方出身者であり、方言離れという現実はとても身近に感じている。例えば初めて都会に出てきた地方出身者にとっては方言という文化より、最近身近になった共通語を話すことで早く都会に馴染みたいと思うはずだ。けれど、方言は時にとても良いものに捉えられる。それは、地元の友人や両親に電話をした時や地元に帰省したときだ。ふと、地元の雰囲気に触れると自然と方言が出てくる。都会での生活の中では共通語を話すことを意識していたせいか、方言を話すことで素の自分に戻ったように感じ落ち着くのだ。
 私は近年の時代変化と共に身近になった共通語は社会に出る上でとても重要だと思うが、その背景に隠された方言という文化やその地方それぞれの歴史を大切にし、未来に繋げていかなくてはならないと思った。
 これからは、いかに方言離れという現状を逆手に取り若者の方言離れをなくし、方言を使う世代の後を若者がどう引き継ぎ、どんな形で未来に繋げていくのかがとても重要だと考える。
 
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