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皆さんは、外国人や日本に来た留学生と話をした事はあるだろうか。私は仕分け作業のアルバイトを始めて約一年半になる。とても広い倉庫のような場所で大勢の人が作業をするわけだが、私が初めて来た時、とても驚いたことがある。なんと、そこにいる人の八割から九割が外国人なのである。ネパール出身の人が大半で、少数だがベトナム人やモンゴル人もいる。日本へ来てお金を稼ぎに来た人や、日本の専門学校へ通っている人など、彼らが日本に来た目的は様々だ。
さて、そこで私が困った事は、言葉が通じない事である。国籍を問わずみんな日本語を話すわけだが、独特の訛りや発音の違いなどで、仕事を教わってもうまく聞き取れないのだ。仕事は見て覚える事ができるが、逆に私が外国人に仕事を教えたり指示を出そうとしても、なかなか意味を分かってもらえない。そこで私は、どうしたら伝わりやすくなるか考えた。まず、思い切ってややこしい敬語をやめた。そしてさらに、難しい単語や表現を使わないように注意しながら笑顔で接する事を心掛けた。すると、以前よりも簡単に仕事が進むようなったのはもちろん、向こうから話し掛けてくれるようになったのだ。住んでいる場所や日本に来た目的、互いの国の文化や習慣の違いなど、会話を通じて気持ちを近づけることによって、さらに会話がしやすくなったように感じた。
たくさんの外国人と接してみて、相手に伝わる言葉や言語を使うだけではなく相手の背景や気持ちを理解することが大切な事だという事に気付いた。だがそれは、外国人に対してだけでなく、どんな人と接するときも欠かせないのではないだろうか。私はこれからもこの気持ちを大切にしていきたい。
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