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オンライン辞書,Dictionary


No.177
作文
2016-04-26
出身: 神奈川県
居住: 神奈川県
10代 女性
ログイン名:
タイトル:親に対することばづかい
  私は、親に対する言葉遣いに悩んだことがあった。

私は親と仲が良く、友達のような感覚で盛り上がることも少なくない。しかし、その「友達感覚」が言葉遣いを乱暴にさせてしまったのだ。

ある日、母と冗談を言い合っていたとき
「お前、何を言っているんだ。」
とツッコミを入れた。すると母がいきなり真剣な口調で
「お前、とは何だ。言葉遣いに気をつけなさい。」

最初は怒られた理由が分からなかった。お前という二人称はちょうどテレビでよく見る漫才のそれで、悪気なんてなかったのに、と思った。
しかし母は、親子である以上最低限の丁寧な言葉遣いを心がけるべきだ、と言った。ここまで言われてようやく私は、母は同年代の友達とは違うという当たり前のこと、友達とか親子とか、それ以前に、私とは違う考えを持っている「人」であることを思い出した。
それからは、私は母への二人称を「母さん」で固定するようにした。

どんなに仲が良くても、乱暴な言葉遣いされることを好まない人は少なくない。そしてそれが、親子の仲でも例外ではないことを身をもって知った。
これからは親に限らず、人と会話するときにはこのことを心がけていたい。
 
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