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オンライン辞書,Dictionary


No.20
作文
2016-04-21
出身: オーストラリア
居住: メルボルン
10代 女性
ログイン名: eskimomo
タイトル: 敬語で悩むとき
  敬語は日本の社会で欠かせないものだ。目上の人や年配の方々、あるいは初めてお会いする人に使う大切な言葉である。敬語が保つ丁寧さは年上の人を尊敬している印だ。このため、敬語を使えば初めてお会いする人やだいぶ年上の方々から良く信用され、親しくなり、いい第一印象を残すにちがいない。その印象とは優しいとか、礼儀をわきまえているとか、大いに尊敬しているとか、そして人との関係を大切に思っているということだ。敬語を使わなければ、雑で悪く思われやすくなり、信用しにくい存在になってしまう。このように日本語の母語話者でない方々も、敬語を勉強すべきだと思う。

しかし、敬語を使う欠点もある。例えば、私が三年前に日本の女子高に体験入学をしたとき、生徒は先生だけでなく、先輩にも敬語を使わなければならなかった。私が育ったオーストラリアでは先輩、後輩関係なく若者言葉や友達言葉が多く使われている。日本と違って、西洋の学校では先輩、後輩の扱いがないため、年上の人に丁寧に話す決まりはない。日本の同級生にしたがって私も先輩に敬語を使ったが、たった一歳上の先輩にさえ年の差を感じてしまい、親しくなりづらかった。敬語がなければ、年齢にかかわらず、どの人とも親しくなれやすいと思う。

敬語は日本の文化と社会のために必要だが、学校の後輩と先輩の中ではわかりきった上下関係を作ってしまうため、西洋社会のように、学生の間では使われないほうが良いと思う。
 
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