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オンライン辞書,Dictionary


No.210
作文
2016-05-02
出身: 茨城
居住: 茨城
10代 女性
ログイン名: komugi
タイトル:親戚に対する言葉づかいの難しさ
   私が住んでいる市には、私の祖父母とおばさん一家が暮らしている。そのため、毎年元日に祖父母の家に親戚一同が集まって新年の挨拶をすることが恒例となっている。
 
 ある年の元日、例年通り親戚が集まっておせち料理を食べていた時、私は祖父に最近の学校生活について聞かれた。近くにはおばさんもいて、私の話を聞いていた。私は喋り出したのだが、文の最後に口ごもってしまった。文末表現に迷ったからだ。私はおじさんやおばさんに対しては敬語を使っているが、祖父母に対しては敬語を使っていない。そのため、祖父とおばさんに対して話をしていたこの時、敬語を使うべきか否かわからなかった。
 
 私はその時敬語を用いて話を進めたのだが、この体験談をクラスの人に話したところ、かなり多くの人が親戚に対する言葉づかいに迷った経験があると言っていた。その中の1人が、敬語は丁寧な表現であり、必要不可欠な場面もあるがよそよそしさを感じさせてしまうことがあると言った。私はその発言を聞いて、英語の授業でwouldやcouldは「距離」を表す助動詞であるため、過去の意味を持つだけでなく丁寧な表現にも用いられると習ったことを思い出した。祖父は私が敬語を使ったとき、距離を感じて淋しいと思ってしまったかもしれない。
 
 このように敬語を使うべきか否かという問題は難しいが、敬語は相手に敬意を伝えることができる素晴らしいものである。これから社会人になると目上の人と話す機会も増え、敬語を多用することになると思うので、大学生活の中で先輩や先生と話すことを通して敬語の正しい使い方を学び、敬語を使うべき場面も見極められるようになりたい。
 
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