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オンライン辞書,Dictionary


No.220
作文
2016-05-02
出身: 東京
居住: 東京
10代 女性
ログイン名: yuki
タイトル:動物と話すこと
 
 私は最近休みの日に家族で動物の動画を見ることにはまっている。某動画サイトを見ていると必然的に海外のペット動画も出てくるが、どの飼い主また動画主もかなりの確率で猫なで声で話しかけている。私自身、通学するときに猫を見かけると、どんなに遅刻しそうでも話しかけてしまう。

 上記に挙げたのは動物が好きな人の例だが、ではそうでない人はどうだろうか。犬嫌いのおじさんを思い浮かべてほしい。よその家のインターホンを押したいのに犬がいる。吠えないでくれよとつぶやきながらそっとインターホンを押し、無事押せた場合はお利口さんだなと引きつった笑顔で犬に笑いかける。

 興味深いのは、動物の好き嫌いまたは国の違いに関係なく、人は動物に話しかけるということだ。しかも、言葉遣いに悩むことはまずない。それは人間なら相手によって敬語や外国語など色々に使い分けなければならないが、動物に対しては敬語やタメ語、または鳴き声を真似るなどどんな言葉を使っても相手が理解してくれているような気がするからである。また、私は英語は分からないけれど海外のペット動画で飼い主がどんなことを話しているかはなんとなく理解できる。話が壮大すぎるけれど、動物を介したらどんな言葉もなんとなく分かってしまうかもしれない。

 人間同士で言葉遣いに悩むことは多々あるけれど、動物が自分の言葉を理解できているかも分からないのに悩むことなくつい話しかけてしまうはなぜなのか。少し分かったような気がする。
 
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