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オンライン辞書,Dictionary


No.222
作文
2016-05-02
出身: 日本
居住: 日本
10代 男性
ログイン名: sakubun
タイトル:敬語の機能
  敬語という言葉遣いにおいて、今まで何度も私は思い悩んできた。学校、バイト、部活に渡り、経験則として何が正解で不正解かを演繹的に収めてきた。
私が今まで敬語を使う場面として悩んできたことは2つあり、1つは親しくなった先輩と後輩の間柄での敬語のありかたである。
私は今まで中学、高校、大学の部活動やサークルの場で「この人とならずっと一緒にいられるぞ」というくらいに親しくなった先輩や後輩がいた。その状況では大体先輩は「もう仲いいんだからタメ口でいいよ」などと、より距離を詰めてこようとしてくるのだ。上下がある仲で、礼儀としてタメ口で話して良い訳がないのだから、いまだにこのことはずっと思い悩んでいる。
2つ目は、特定の集団において恋愛関係になった際、その二人に上下関係があった場合、プライベートを除き、敬語を使うべきか?問題である。私ではないのだが、私がいま加入しているサークルにはたくさんのカップルがおり、上下関係があるにもかかわらず、お互いため口を使う人間がいる。私はそういう場面を見たとき、多々違和感を覚えることがある。
私はいかなる状況においても、上下関係があるならば敬語は使われるべきであると思う。なぜならば、敬語は相手をただ敬うだけではなく、公の場に対していかなる上下関係があるのかということを発信するための手段であるとおもうからである。個人が特定の個人に対していかなる関係があるかというのはあまり重視されない。個人を全体に従属させ、上下関係においてより良い環境を作るというのが、敬語の全体主義的な一種の機能であると私は思う。
 
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