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私が言葉遣いに悩んだのは、高校二年生の時に始めたアルバイトだ。初めて自らが店員の立場になり、責任を持ってお客様と接するため、言葉遣いには特に気を配った。今回はそのときに悩んだ言葉遣いについて紹介したい。
まず、一つ目に苦戦したのは「申し訳ありません」という言葉。それまで先生や年上の方に謝罪をする際は「ごめんなさい」「すみません」と言うことが多く、普段使い慣れていないため咄嗟に出てこなかった。また、相手が自分より年下だとしても敬語で話さなくてはならない。今まで部活や学校という小さな環境でしか上下関係を経験していなかったため、敬語に対する意識の低さを改めて知った。
さらに、バイトを初めて三ヶ月ほど経ったとき、ふと、代金を受け取る際に使っていた「○○円からお預かりします。」という言葉が気になった。先輩も使っていたし、一見普通のように感じるが、お客様からお金を受け取っているはずなのに、これでは「○○円」から受け取っているような、おかしな文になってしまっている。そこで、調べてみたところ「から」は余計だった。周りの大人が使っているからといって、必ずしもそれが正しいというわけではないらしい。
私がこの経験をしたのは高校生で未成年という立場だったため、多少大目に見てもらえていたのかもしれないが、これから成人を迎え、大学を卒業し社会に出たとき、適切な敬語を使えるか不安だ。しかし、その不安を少しでも取り除くために、大学生活やバイトなどで社会経験を積み、正しい日本語が使える大人になりたい。
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