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オンライン辞書,Dictionary


No.64
作文
2016-04-26
出身: 日本
居住: 神奈川
10代 男性
ログイン名: SILVIA
タイトル:敬語との戦い
   みなさんは先輩後輩との言葉使いで困ったことはないだろうか。中学校で初めて敬語を使わなければいけないと知り、戸惑った人も多いはずだ。ここでは私の経験とともにどうすればうまく使えるかを考えていこうと思う。
 私が中学生の頃、水泳部に所属していた。全員が仲良く接し楽しく過ごしていた。ある日の練習後、コースロープと呼ばれるプールの仕切りを片付けていた同級生Dを見つけた。このロープはケースに入れるのにコツが必要で同級生Dはなかなか入れることができていなかった。見兼ねた私が「何やってんだよヘタクソだなあ」と言いながらロープを奪おうとして顔をよく見たら実はその彼は同級生Dではなく1つ上の先輩だった。2人の後ろ姿はとても似ていて見間違えてしまっていたのだ。私は先輩に謝り、先輩も許してはくれたが見間違えとはいえ先輩にタメ口を使ってしまったことがショックでしばらく悩んでしまった。1人で悩んでも仕方ないと思い、同じく水泳部の同級生Fに相談をしてみた。すると彼も私と同じくDと先輩と間違えてタメ口で話しかけてしまったことがあると言った。彼曰く、練習後の自由時間に同級生Dがプールの中で浮かんで遊んでいるのをもつけ「何遊んでんだよバカ」と言ってしまったそうだ。2人を見間違えたのは自分だけではなかったということに少し助けられ、持ち直すことができた。
自分としては先輩にタメ口で話すなどありえず、敬語を使うのが当たり前と考えていたので今回深く悩むことになってしまった。確かに先輩に敬語を使うことは大切だが、その思い込みが強かったせいで自分を陥れる事態になったのかもしれない。今この大学生活ではもっと気楽に、かといって敬語が大切だということは忘れずに過ごそうと思う。これが敬語を上手に話すコツではないだろうか。
 
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