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日本に生まれて20年。御多分に漏れず日本語を母国語として生きてきた私であるが、未だに「敬語」というものを上手く使いこなせている自信がない。体育会系で育ってきた為、上下関係は絶対だと刷り込まれてきたし、それに抵抗があるわけでもないのだが、どうも私の発言は目上の人物に対する敬意が欠けているように聞こえることが多いらしい。その傾向は出身地である関西から、進学のため本州の西端へと移り住んでからますます顕著になった。私の話す地元の方言が、その発言の軽薄さに拍車をかけているようだ。私の周囲には理解のある先輩が多く、表立った確執に至ったことがないという幸運に恵まれている現状ではあるが、今後社会へ出ていく中で自分のちょっとした発言が誰かの地雷を踏み抜いてしまわないか、とても不安である。とはいえ、丁寧に喋ることを意識しすぎるとしどろもどろになってしまうのが難しいところだ。
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